2005年08月05日
沢登りの楽しさ
先週の日曜日に奥多摩の逆川へ沢登りに行ってきた。
今シーズンの一本目の沢。そして、あらためて沢登りはとてもいいと思った。今シーズンはこれから沢にたくさん行きたい。
僕は登山の分野に関して、オールラウンドに好きだ。何かに特別偏るということがない。フリークライミングも好きだし、アルパインクライミングも好きだ。ハイキングも好きだし、トレッキングや高峰登山も好きだ。冬山も好きだし、夏山縦走も好きだ。そして沢登りも好きだ。単独で登るのも好きだし、誰かと行くのも好きだ。
まだアイスクライミングとスキー登山とビッグウォールと6千M以上の高峰登山はやったことがない。いつかやってみたい。
ひとことに「フリークライミング」と言っても、じつはいろいろある。ボルダリング/リードクライミング/トップロープ/フリーソロ/マルチピッチなど。あるいは人工壁/自然壁という違いもある。だから、フリークライミングをやる人でも「人工壁のボルダリングしかやらない」とか「自然壁のリードしかやらない」という人もいる。けっこういる。
同様にして、アルパインクライミングにもいろいろあり、沢登りにもいろいろある。高峰登山にもいろいろあり、冬山にだっていろいろある。それぞれがある部分で重なっている。
僕は、とりあえずなんでもやる。機会さえあればいろいろやってみたいと思っている。ジャンル分けされた中で楽しむというのが嫌いなのだろう。だから僕はいつまでたってもスペシャリストにはなれない。こういう人をジェネラリストと言うのを最近知った。
でも、いつも全てをまんべんなく楽しんでいるわけではない。むしろ逆である。ある時期は人工壁しかやらなかったり、ある時期は冬山にしか興味がなかったりする。流行というものがある。そして今年の夏は、沢登りとアルパインクライミングだと思っているのである。
大学時代の山の友人牧野くんが今春から東京に引っ越してきた。しかも大学院生になったので時間に余裕がある。彼と会い、いろいろ話し、今年は前穂北尾根に行こうとか北岳バットレスに行こうとか、湯檜曽川本谷や魚野川に行こうとか、盛り上がった。いつかは利根川本谷や宮浦川や黒部川上の廊下に行きたいとか、盛り上がった。いい友人である。
今回の逆川は牧野くんとねぎさんと三人で行ってきた。ねぎさんは初めての沢登りだったが、どうやら沢登りが大好きになったようだ。誘った甲斐があったというものだ。
沢登りの楽しさとは何だろう。
登っている時は楽しくて仕方がないので、なぜ楽しいのかなんて考えられない。
でも改めて考えてみると不思議ではある。
僕の場合、沢登りは何か根源的に楽しいものだ。言うに言われぬ楽しさなのだ。しかしその楽しさを感じるには内部のどこかでどこかと回路がつながっていないといけないように思う。沢登りを楽しめるというのは立派な才能だ。
水が楽しいのは確かだ。滝壺に落ちる水の音を聞くと恐怖でいっぱいになるけれど、取り付いてみると案外登れたりするのが楽しい。ただ水のなかをじゃぶじゃぶと歩くだけで楽しい。
岩を触るのが楽しいのも確かだ。沢登りはさらに泥壁やヤブや瓦礫や木などをつかむ。そういう触覚が楽しい。
今回は日帰りだったのでできなかったけれど、一泊する沢では焚き火をするのが約束である。そして、火が楽しいのは、もう“火を見るより”明らかだ。
水と火というのは、なにか毒がある。クライマーにとっては岩にも毒がある。水と火と岩はアブナいのである。魔性のようなものである。女の子と同じぐらいアブナいのである。男が女性の胸のふくらみに本能的に惹かれるように、ある種の人にとって火や水や岩は本能的に惹かれるものである。説明のしようがないほど根源的に惹かれる。何か、内部のとても深いところから、宇宙に直結しているような部分から惹かれるのだ。沢登りは水と火と岩が三者とも見事に楽しめるので、もう全身全霊でクタクタになるほど楽しめる。
ああ、こうやって書いているうちに、沢に行きたい想いが募り、どうしたらいいのか分からなくなってきた。このため息とこの興奮とこの焦燥とこの苦しみは、立派な恋である。困った。滝にかじりつきたい。もう寝る。
投稿者 tsuyoshi : 2005年08月05日 00:59
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コメント
あんまり うずうずさせんといて! こんど行こう。めっちゃ泳ぐ沢にもいこう。ひゃぁあああ。渓流にもぐりたいぜぇ。
投稿者 ごう : 2005年08月06日 00:06
もっと好きになる以外に恋に対する治療法はありません、この恋の治療法はただ一つ、もっと沢に行くのみです!
日帰りなら小川谷廊下か、多摩川・水根沢。一泊するなら谷川のヒツゴー沢か西ゼンか奥利根のナルミズ沢にまずは行こう!
投稿者 tsuyoshi : 2005年08月06日 04:34
