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2007年06月20日
こんなにも好きだった
荒川の水源域を11日間かけて遡行し、撮影し、帰ってきてから二日経っている。戻ってきた直後はまだそれなりに体力が残っていると思っていたのだが、やはりそれは気が張っていたからで、この二日間は体の芯から疲労が滲みだし、駅まで歩くだけで息が切れるという有様だった。
荒沢谷、金山沢大荒川谷、真の沢本谷と、三つの沢を撮影してきた。
真の沢の遡行を終え下山中に泊まった樺避難小屋での最終日の夜、日記を書いていたときに、ふと気になって、出発してから何日経っているか数えたのだが、十日しか経っていなかったので少し驚いた。自転車に荷物を積んで東京を出発したのは、実感ではもう半年も前のことのように思えていたので、実際に経過している時間と、主観的な時間とがかけ離れていた。そしてそれは時間泥棒に一秒たりとも盗まれていない証拠だなと思い、少し嬉しく思った。
前回の多摩川水源域へ行ったときもそうだったのだが、今回も、出発の準備を整えてから一日の空白を設けて出発した。
装備などをしっかりパッキングして、いつでも出発できる状態にしても、すぐに出発する気になれず、一日部屋の掃除をしたり洗濯をしたりして、置いてきぼりになっていた気持ちを待って、次の日出発した。
沢に単独で行くということは、冬山に単独で行くのと同じぐらい不確定要素が多く、絶対安全ということはありえないので、掃除をするのは、もし遡行中に何かあって、僕以外の人が部屋の中に入ることになったときに、散らかった部屋だと嫌だなという思いもある。
だから、くたくたになって帰ってきたとき部屋はきれいに片付いており、それを見てああ無事に帰って来れたなと思い、嬉しかった。
そして、帰ってきて二日経って、あれほど大変だったのにもう次に行きたくなっている。いろいろと準備することがあるからすぐには出発できないけれど、次は利根川の水源域になる。そして利根川の後はまた多摩川・荒川の水源域に、行きたい場所がたくさん残っているし、もう一度行きたい場所もたくさんある。こんなにも好きだったのだということに、自分でもちょっと驚いている。とにかくまだまだだということだけは確かなのだ。このままずうっと歩いて行くとどこに出るのかは分からないけれど、もっととおくへ、もっと奥へ行きたい。
投稿者 tsuyoshi : 2007年06月20日 13:22
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